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2013

★2013年度 活動報告と御礼

​​いつも温かいご支援をいただきまして、本当にありがとうございます。

お蔭様で2013年度もたくさんの活動をすることができました。

感謝を込めて、ご報告させていただきます。

 

 

Ⅰ.児童養護施設K寮での活動

  ・小中高生20名に対する学習の手助け

  ・幼児、小学生に対する音楽セラピー

  ・小学生希望者3名のピアノレッスン

  ・幼児、小学低学年に対する英語学習

 

中高生14名とは週1回、英語、数学等を一緒に学びながら交流を図りました。学習内容の理解が深まり、意欲がわくように工夫しています。しかし、思春期を迎えた子どもたちは、学習以外に関心のあること、悩むことも多くあり、学習に身の入らないこともあります。気持ちに寄り添っていくことの難しさ、いたらなさも感じた年でもありました。

「自分の気持ちをきちんと言葉で表現できるようにする」「言語を豊かにして内省できる子どもに育てる」が寮の方針でもあるので、丁寧に会話することも努めました。

年度の後半からは大学生も活動に参加するようになったので、6名の小学生とも英語、算数等を学べるようになりました。

音楽セラピー、幼児小学生低学年の英語学習も続いており、本年から音楽好きな子どもたちとのピアノレッスンも加わり、発語や姿勢を含めた運動能力、自己表現等を高め、自分に自信をつけて、周りの人々との関係も上手に取れるようにと配慮しています。

 

2013年度の外出としては、1月に運動のできるレクリエーションセンターに行き、夏には割引券を利用して、遊園地で楽しい時を過ごしました。また、各子どもの誕生日には、プレゼントの買い物がてら食事もし、クリスマスには例年通り、一緒に病院訪問もしました。学習以外の交流も大切にしています。

 

 

Ⅱ.児童養護施設K寮を巣立った子どもたちとの交流(アフターケア)

 

仕事や勉学に励んでいる卒寮生とメールや電話で交流し、食事をしながら相談にものりました。本年は体調を崩し、仕事が出来ない卒寮生もいたので、公的保護を受ける手助けや生活支援もしました。

一方、クリスマスの病院訪問や新年の外出には卒寮生も付き添いとして参加し、子どもたちの良き兄や姉の役割をしてくれています。クリスマスには卒寮生のほぼ全員にカードを書き、療養中の母子家庭の卒寮生には食料等を送って励ましました。

 

 

Ⅲ.ご高齢の方々のための病院とホームを訪問

 

毎週第二日曜日の午後、お見舞いの少ない方、またお話が好きな方々と車椅子散歩を対話をしながら過ごしています。屋上にて花々に触れ、リハビリ室ではピアノを弾きながら皆で歌を歌っています。

若くして脳梗塞やリウマチ等になられて療養しておられる方々には、一時でも楽しんでいただけるよう、スマホに音楽を入れて持って行ったりと工夫しています。

 

クリスマスにはK寮の子どもたちと職員さん、私たちの合計40名で訪問し、手製のカードと折り紙を持って 350床を歌いながら回りました。カードやペーパー作品は、周りの方々、中高生、施設の職員の方々によって作られています。

子どもたちは患者さんたちの前で一生懸命カードを読み、折り紙作品を台に飾り、歌っています。患者さん方も喜んでくださいますが、患者さん方に接することで子どもたちも大きな人生勉強をさせていただいています。

 

 

Ⅳ.対面朗読

 

会員一名は図書館で目の不自由な方々のための対面朗読に携わっています。

 

 

Ⅴ.販売活動 

 

皆様からの温かいご支援をいただくとともに、2013年度も有機農法による伊予柑、甘夏、レモン、乾燥糸こんにゃく、アドヴェントカレンダー等を販売させていただきました。皆様からのご寄付や販売収益は、上記活動に使わせていただいたほかに、2013年度もベトナム困窮地区の活動(学校、教育)支援に使わせていただきました。会報のオザナムニュースに活動報告が載っています。

 

 

Ⅵ.東日本大震災復興支援

 

日本のヴィンセンシオ会としては、仙台のヴィンセンシオ会の方々が、仮設住宅の特に一人暮らしのご高齢の方々を訪問しながら、お話を伺い、時に生活支援もしておられます。また、福島の仮設住宅には、長崎のヴィンセンシオ会と全国理事会が協力して、時々お訪ねしながら、まだ生活物資をお送りしております。自活へ向けての復興は、子どもたちからご高齢の方々、誰にとってもこれからが本当に厳しい道のりなのだと思います。遠隔地にいるとお手紙等の交流になりがちですが、まだまだ祈りと共に、出来ることをさせていただかなければと思います。

 

世界の様々なところで、紛争や自然災害が起きており、沢山の人々が困難に直面しています。

また、経済や効率優先の競争社会から貧富の差が広がり、新たな貧困、子どもにきちんと教育を受けさせられない、いじめ等の重い現実もあります。

「真の平和とは」「幸せとは」何かを考えながら今年も微力ながら、少しでも周りの方々のお役に立てるよう努力していきたいと思います。引き続き、温かいご支援をどうぞよろしくお願い致します。

そして出来ましたら、周りの方々にこの活動をご紹介いただき、沢山の活動のゆえ、経済的なご支援をしてくださる方を見つけていただければ幸いです。

 

 

                                  2014年8月

                                  聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会(SSVP)

                                  第二田園調布協議会 一同

 

 

 

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