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2012

★2012年度 活動報告と御礼、そして震災復興支援報告

​​いつも温かいご支援をいただきまして、本当にありがとうございます。

お蔭様で2012年度もたくさんの活動をすることができました。

感謝を込めて、2012年度の活動報告とともに、東日本大震災に対するヴィンセンシオ会の支援活動の状況をご報告させていただきます。

 

 

Ⅰ.児童養護施設K寮での活動

  ・中高生15名に対する学習手助け

  ・幼児、小学生に対する音楽セラピー

  ・幼児に対する英語学習

 

中高生とは週1回、英語、数学、国語、社会等を一緒に学びながら交流を図りました。学習内容の理解が深まり、意欲がわくように工夫しています。思春期を迎えた子どもたちは、子どもから大人に成長する時期、どんどん伸びようとする反面、まわりの社会のことがわかるにつれ、将来への不安もあって、学習に身が入らないこともあります。どんなときにも寄り添っていけるよう、こちらも共にいるための学びが必要です。

 

音楽セラピーでは歌や身体表現、アンサンブル等を通して、発語や姿勢を含めた運動能力、自己表現等が高まり、まわりの人々との関係も上手に取れる配慮しています。

 

幼児に対する学習指導では、絵本を読んだり、歌やゲームをしながら英語に親しみ、言葉を推測して使える力もつけさせたいと思っています。

 

2012年度の夏の外出としては、多摩六都科学館に行って、プラネタリウムで宇宙の大きさに感動し、「進化」に関する映像を観て生命の神秘を学び、帰りにはボーリングを楽しみました。

新年には、運動のできるレクリエーションに行きました。各子どもの誕生日には、プレゼントの買い物がてら食事もしました。クリスマスには例年通り病院訪問をしました。

 

 

Ⅱ.児童養護施設K寮を巣立った子どもたちとの交流(アフターケア)

 

仕事や勉学に励んでいる卒寮生とメールや電話で交流し、食事をしながら相談にものりました。上級学校に行ったり、進学したい卒寮生の学習支援も続けています。

クリスマスの病院訪問や新年の外出には卒寮生も付き添いとして参加し、子どもたちにとっても頼もしい兄や姉の役割をしてくれています。クリスマスには卒寮生のほぼ全員にカードを書き、療養中の母子家庭の卒寮生には食料等を送って励ましています。

 

 

Ⅲ.ご高齢の方々のための病院とホームを訪問

 

毎週第二日曜日の午後、お見舞いの少ない方、またお話が好きな方々と車椅子散歩を対話をしながら過ごしています。屋上にて花々に触れ、リハビリ室ではピアノを弾きながら皆で歌を歌っています。

若くして脳梗塞やリウマチ等になられて療養しておられる方々には、一時でも楽しんでいただけるよう、スマホに音楽を入れて持って行ったりと工夫しています。

 

クリスマスいはK寮の子どもたち、職員さんと私たち、合計40名で訪問し、手製のカードと折り紙を持って 350床を歌いながら回りました。カードや折り紙は、一中学、高校の生徒さん方とまわりの方々によって作られていますが、K寮でも豪華なペーパー作品を作ってくださり、患者さん方に喜ばれました。子どもたちは患者さんたちの前で一生懸命カードを読み、折り紙を台に飾り、歌を歌ってくれます。ご高齢の方々への尊敬を学んでくれたらと、K寮でも考えてくださっているようです。

 

 

Ⅳ.対面朗読

 

会員一名は図書館で目の不自由な方々のための対面朗読に携わっています。

 

 

Ⅴ.販売活動 

 

皆様からの温かいご支援をいただくとともに、2012年度も有機農法による伊予柑、甘夏、レモン、乾燥糸こんにゃく、アドヴェントカレンダー等を販売させていただきました。皆様からのご寄付や販売収益は、上記活動に使わせていただいたほかに、2012年度もベトナム困窮地区の活動(学校、教育)支援に使わせていただきました。会報のオザナムニュースに活動報告が載っています。

 

 

Ⅵ.東日本大震災復興支援

 

日本全国にあるヴィンセンシオ会では、2011年3月11日に起きた大震災以来、SSVP仙台協議会と協力して復興に向けて支援を続けてまいりましたが、2年半を経過した現在、物資の提供はかなり減ってきています。昨年夏には扇風機等を送りましたし、その後、仮設住宅におられる方々の集会場作業のために毛糸をお送りしました。ただ石巻教会には現在も定期的にお米をお届けし、教会の方々がそれを小分けにし、生活の安定しない方々に提供しておられます。

 

また、福島県の生活再建を考えなければならない方々がおられる二つの仮設住宅には、まだ生活用品を定期的にお届けしています。

 

また、パリの総理事会から送られた支援金は、福島県の外で遊ぶことのできない子どもたちのいる保育園の室内砂場を作るための一部金として使わせていただきました。

 

SSVP仙台協議会の方々は仮設住宅をお尋ねして、お話を伺ったり、いただいた支援金で教育支援もしておられます。数人の会員はボランティアにも行きましたが、遠隔地にいる私たちは、だんだんと文通や祈るだけの活動になってきています。しかし、これからが本当の復興です。できることを見つけて、末永く協力をしていければと思います。

 

今年7月には長崎で3年ぶりのSSVP全国大会がありました。「先人の信仰に学び、愛を受け継ごう-東日本大震災を忘れることなく、被災地と思いをともにしよう」をテーマに講演やキリシタンの里への巡礼もありました。宣教師やキリシタンたちの真摯な信仰に触れ、私たちもその思いを受け継ぎ、少しでも周りの方々のお役に立ちたいと思いました。

 

引き続き温かいご支援をよろしくお願いします。

 

 

                                  2013年8月

                                  聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会(SSVP)

                                  第二田園調布協議会  一同

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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