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2010

★2010年度 活動報告と御礼そして震災復興支援報告

​いつも温かいご支援を頂きまして、本当にありがとうございます。

お蔭様で2010年度も沢山の活動をすることができました。

感謝を込めて、2010年度の活動報告と共に、3月の大震災に対する日本のヴィンセンシオ会のこれまでの支援活動の状況をご報告させて頂きます。
 

 

Ⅰ.児童養護施設K寮の中高生12名、小学生2名に対する学習の手助け及び幼児、小学生に対する音楽、ヨガセラピーと遊び

小学生、中高生とは、週一回数学、英語、社会、国語等を一緒に学びながら交流をはかりました。また、幼児、小学生に対しては、音楽、ヨガ、遊びを通して、自分が愛されていることを感じとってもらい、自己表現が出来るように促していきたいと思っております。どの活動も子ども達の自立を目指して、その時間を大切に子どもに寄り添っています。

2010年夏の外出としては、昨年同様NPOの方々に水上スキーを体験させて頂きました。スキーだけでなく、チューブやボートにも乗せて頂いて、楽しい時を過ごしました。例年同様、新年には映画に行き、誕生日には買い物がてら食事をしました。クリスマスには病院訪問もしました。

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Ⅱ.児童養護施設K寮を巣立った子ども達との交流(アフターケア)

社会に出て、仕事や勉強に励んでいる卒寮生とメールや電話で交流し、食事をしながら相談にものりました。10年以上会っていない卒寮生から電話がきたり、地方で入院している卒寮生の見舞いもしました。また、二組の卒寮生の結婚式にも参加しました。クリスマスには卒寮生のほぼ全員にカードを送り、療養中や母子家庭の卒寮生には食料等を送って励ましました。

Ⅲ.ご高齢の方々のための病院とホームを訪問

毎週第二日曜日の午後に、お見舞いの少ない方、またお話しの好きな方々と車椅子散歩や対話をしながら過ごしています。屋上に行って花々に触れ、リハビリ室ではピアノを弾きながら皆で歌を歌っています。毎月同じメンバーが同じ方を訪問するので待っていて下さいますが、ご病気によってはお話ししにくい方もあり、目を合わせたり、手を握ったり、歌を歌ったりと交流できる方法を工夫しながらお付き合いをしています。

夏にはボランティアの宿題の出ている中学生と訪問し、クリスマスにはK寮の子ども達と職員さん及び私達の合計40名で訪問し、手作りのカードと折り紙を持って、350床を歌を歌いながら回りました。カードや折り紙は1中学高校の生徒さん方や周りの色々な方々によって作られていますが、近年はK寮でも沢山のクリスマスリースや薬玉を作成し、当日の私達のお弁当まで作って頂いて、クリスマスのこの行事はK寮との協働活動になっています。
多勢の子ども達と接する非日常的な1日を、病院も患者さん方も喜んで下さっています。

Ⅳ.対面朗読

会員1名は図書館で目の不自由な方々のための対面朗読にも携わっています。

Ⅴ.販売活動

皆様から温かいご支援を頂くとともに、2010年も、有機農法による伊予柑、甘夏、レモン、乾燥糸こんにゃく、アドヴェントカレンダー等を販売させて頂きました。皆様からのご寄付や販売収益は、上記の活動に使わせて頂いたほかに、2010年度もベトナム困窮地区の活動(生活、教育)支援に使わせて頂きました。ベトナムの活動は、同封の“オザナムニュース”のレポートに掲載されています。

震災復興支援

3月11日に起きた東日本大地震と巨大津波、そして原子力発電所の事故は、多くの方々の命を奪い、今なお沢山の方々が避難生活、不自由な生活を強いられており、元の生活を取り戻すためには、長い年月と人々の協力を必要としております。日本の多くの方々が、また、各地の教会でも被災地に目をむけて、出来る支援をしようと努力しています。


私達、日本全国にあるヴィンセンシオ会(SSVP)でも、輸送手段が復旧した3月21日より被災地にあるSSVP仙台協議会と協力して、近くにある避難所(300余人)と周りの個人で自宅二階やアパート、職場、親類宅に避難した方々(87件265人)のために、まずはすぐに必要となる新品上下下着、靴下、ヤッケ、衣類、ホカロン、タオル等を発送しました。その数は大きなダンボール箱100箱以上になりました。また、家の泥かきのための作業着(つなぎ)140着、長靴30、Tシャツ等も提供しました。4月からは女性用下着(キャミソールや衛生用下着)を送り、現在は、仮設住宅や個人の二階等で生活しておられる方々のために、米、缶詰、バスタオル、石けん、Tシャツ等の支援をしています。
訪問している間に、人々とのつながりも出来、支援地も当初の地域だけでなく広がっています。「生活用品を支援されれば、他のことにお金が使えるから助かる」と喜んで下さっております。

物資支援の一方で、カトリック医師会や女子修道院が共同でおこなっている医療活動や傾聴活動に協力するための看護師やボランティア派遣の資金的支援や被災地におられる方々の生活のための経済的支援も考えております。
物資支援、送料、訪問交通費、ガソリン代、そして資金支援のために募金もおこなっています。
東京、横浜のSSVP会員も時々現地を訪問し、ボランティアをしながら、その時々に合った支援を考えていきたいと思っております。
そして、まずは、亡くなられた方々のご冥福と被災地におられる方々に、一日もはやく、心穏やかに希望をもって生活できる日の来ることを心から祈りたいと思います。

​引き続きの温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
 

                                           2011年8月

                                                                                                     聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会(SSVP)

                                                                                                     第二田園調布協議会 一同

 

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