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2006

★2006年度 活動報告及び会計報告

​いつも温かいご支援をいただきましてありがとうございます。

お蔭様で2006年度も多くの活動をすることができました。

感謝を込めて、ご報告させていただきます。
 

Ⅰ.児童養護施設K寮の小中高生15名に対する学習の手助け

毎週1回、小学6年生2名に英語を、中学生11名には英語と数学を中心に、また高校3年生2名には大学受験の手助けなど、2006年度も学習を共にしながら子供たちと交流を図りました。

2006年度は高校受験生が多く、それぞれの学校に合わせた学習となりました。
また、学習指導の傍らで、自分の人生と向き合い、将来のことを考えはじめている思春期の子供たちには、寄り添って、じっくり悩みや話を聞きました。

2006年度の外出としては、新年に映画を観に行き、夏にはプール付の遊園地に行くなど、共に楽しい1日を過ごしました。また、子供たちの誕生日には、一緒に買い物に行ったり、食事をしたりしました
外出は、学習時とは違った子供たちの面と接することができますし、社会的視野を広げることもできるので色々と計画をしたいとは思うのですが、我々の力量不足で例年同じような内容になっています。

Ⅱ.養護施設K寮の卒業生へのアフターケア

修道院が運営しているK寮の子供たち数名は、18歳で卒療後、修道院と賛助会員の寄付によって大学や専門学校に通っています。また、修道院ではアパートを購入し、通学している子供たちや就職したての子供たち、また社会へ出てから病気等のために一時的に戻ってきた子供たちのために暮らせるように配慮されています。また、それとは別に、K寮の近くにアパート暮らしをしている子供たちもいます。

2006年度も、私たちはそのような子供たちの学習の手助けをしたり、いろいろな相談にのりました。また、社会に出た子供たちとも、一緒に食事をしたり、相談にのったりしました。クリスマスには、これまで接してきたほぼ全員の卒寮生にカードを出し、療養中の卒寮生には、食料等を送って励ましました。

Ⅲ.病院訪問

毎月第二日曜の午後、町田にあるご高齢の方々のための病院とホームを訪問し、お見舞いの少ないお年寄りの方々やお話好きなお年寄りの方々と車椅子散歩や対話をしながら過ごしています。

​2006年度も、車椅子で屋上に出て新鮮な外の空気にふれたり、リハビリ室に行ってピアノを弾きながら皆で歌を歌いました。入所者は様々な人生の経験をしてこられた方々なので、私たちも色々なことを学びます。

クリスマスには、K寮職員と子供たち及び卒寮生共々計40名で手作りカードと折り紙を持って、350床を歌を歌いながら訪問しました。クリスマスの集いは、クリスマスカード作り、折り紙作り等、多くの方々の支えがあって出来ている活動です。永く病院生活をしておられる方々にひと時でも、いつもと違った雰囲気を楽しんでいただけたらと思っています。

2006年度も、新たに数名の方が活動に参加してくださり、皆でより充実した活動ができるよう協力していきたいと思っています。

Ⅳ.女性のための保護施設の手助け

​2006年度も、会員1名は、修道院が運営する女性のための保護施設を週1回訪問し、利用されている方の相談相手、学習の手助け、買い物や手芸などを一緒にしました。

Ⅴ.販売活動

皆様からの温かいご支援をいただくとともに、2006年度も、教会や周りの皆様にもご協力を頂いて、有機農法による伊予柑やレモン、乾燥糸こんにゃく、朝摘み苺、クリスマス用のアドヴェントカレンダー等を販売させていただきました。

皆様からのご寄付や販売収益は、上記の各活動に使わせていただいたほか、本年度もベトナム困窮地区での活動支援、女性のための保護施設支援のためにも使わせていただきました。

Ⅵ.その他

​2005年6月、サラマンカ(スペイン)の会長総会で、SSVPの新しい会則と国際連盟規約が採択されました。そして日本では、それを聖ヴィンセンシオ愛徳姉妹会のシスター方に翻訳していただきました。

1833年、パリの学生たちによってはじめられたこの会も、170年の年月が経ちました。これまでも、時代の要請に従って何回か会則の改訂がされてきました。

​今回はグローバル化された世界、物質文明発展等からくる悲惨さ(戦い、難民、飢餓等)によりよく対処するためにツイニング(発展途上国と先進国が互いに兄弟として助け合うこと)、ヴィンセンシオファミリーの連携(聖ヴィンセンシオ・ア・パウロを保護の聖人としている修道会や団体が互いに助け合って活動すること)、他宗教、他団体との協力、災害時の人的派遣、環境問題と、今まで具体的には言われなかったことまでが盛り込まれました。

もちろん、基本精神が変わったわけではありませんが、祈りの内に、積極的に弱い立場に置かれた方々に奉仕し、仕えていこうと呼びかけています。そして、困窮となる原因をも見定めていこうと言っています。

私たちの日々の活動は微々たるものですが、それでも日本の社会や世界を見つめ、世界のSSVPの会員たちとも協力して、皆が平和に暮らしていける世界となれるよう少しでも手伝えたらと思います。

​引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

                                           ​2007年7月

聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会(SSVP)

       第二田園調布協議会 一同                                           

 

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