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2005

★2005年度 活動報告及び会計報告

​いつも温かいご支援をいただきましてありがとうございます。

お蔭様で2005年度も多くの活動をすることができました。

感謝を込めて、ご報告させていただきます。
 

Ⅰ.児童養護施設K寮

週に1回、中高生13人のひとりひとりに対して、学習をともにしながら交流をはかりました。

2005年度は、高3、中3の進学受験がなかったので、通常の英語、数学、国語(漢字)を中心とした学習になりました。また、高3の2人は、就職を決めました。

学習を進めていく上では、様々な工夫が必要ですし、将来のことも考えはじめている思春期の子供たちの悩みに、いつも適切なアドバイスができるわけではありませんが、できるだけ丁寧に話を聴き、彼らに合った方法や方向が見出せるよう努めています。と、同時に、個性豊かな子供たちとの交流は楽しいものであり、私たちも彼らの笑顔に元気をもらい、成長をも促されています。

外出としては、恒例の男の子たちとの合宿はできなかったのですが、新年には映画に行き、夏には学習している子供たち皆と、プール付きの遊園地に行き、一日楽しく過ごしました。

また、子供たちの誕生日には、一緒に買い物に行き、食事をしました。日頃、集団生活をしている子供たちは、個別で出かけ、小さなものでも自分で選んで買い、好きなお店で食事のできるこの外出を楽しみにしています。

Ⅱ.養護施設K寮の卒業生へのアフターケア

2005年度も、卒寮生たちと電話で話したり、会って食事をしたりしながら、色々な相談に乗りました。クリスマスには、これまで接してきたほぼ全員の卒寮生にカードを出し、療養中の卒寮生には、食料等を送って励ましました。

Ⅲ.病院訪問

毎月第二日曜の午後、町田にあるご高齢の方々のための病院とホームを訪問し、お見舞いの少ないお年寄りの方々やお話好きなお年寄りの方々と車椅子散歩や対話をしながら過ごしています。

2005年度も車椅子でリハビリ室に行き、ピアノを弾きながら、皆で歌を歌いました。入所者は様々な人生の経験をしてこられた方々なので、私たちも色々なことを学びます。

夏には、ボランティアの宿題の出ている都内の中学生とともに訪問し、クリスマスには例年通り、養護施設の職員や子供たちと一緒に手製のクリスマスカードと折り紙を持って、300床を訪問し、皆で楽しいときを過ごしました。

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Ⅳ.女性のための保護施設の手助け

会員1名は、修道院が運営する女性のための施設を週1回訪問し、食事作りなどをしながら、話し相手となるお手伝いを始めて約2年になりました。​

Ⅴ.販売活動

皆様からの温かいご支援をいただくとともに、2005年度も、教会や周りの皆様にもご協力を頂いて、有機農法による伊予柑やレモン、乾燥糸こんにゃく、クリスマス用のアドヴェントカレンダー等を販売させていただきました。

皆様からのご寄付や販売収益は、上記の各活動に使わせていただいたほか、スマトラ島沖津波災害国支援、ベトナム困窮地区での活動支援、女性のための施設支援のためにも使わせていただきました。

販売活動も多くの人手を必要とするので、この活動のみを専属するメンバーを募ることも考えていきたいと思っています。

2005年度は、当協議会のホームページを整備したので、外部からの私たちの活動に対する関心は高まったように思います。活動の問い合わせや活動に対する参加もありました。その中から、私たちと一緒に継続して活動してくださる方が出てくることを願っています。​

近年、世界の様々なところで災害が起き、人々は大きな被害を蒙っています。また、争いや飢餓、病気も絶えません。

日本では、成果主義が浸透し、追い詰められた方々、自死者も増えています。孤独な高齢者や病気の方々もおられます。大人たちの競争社会のひずみの中で、子供たちも苦労しています。本当は皆、心豊かに安心して、互いに周りを思いやり助け合って生きていける社会になることを願っています。皆、温かい手と声かけを待っています。そんな社会になるために、私たちは何ができるのでしょうか。

今後も微力ながら、社会を見つめ、何かできるのかを考えながら精一杯努力していきたいと思います。

​引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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                                           2006年7月

聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会(SSVP)

                                           第二田園調布協議会 一同

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