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2004

★2004年度 報告と御礼

​2004年度も皆様のご支援のもとに、たくさんの活動ができました。

ここに心からの感謝とともに、以下に報告させていただきます。
 

Ⅰ.児童養護施設K寮

​2004年度も中高生と小学6年生に対し、学習の手助けを通して心の交流を図りました。中高生とは、週一回、英語や数学を中心に一緒に学び、小学生には英語の基礎やピアノの指導をしました。また、お正月には施設で泊まりボランティアもしました。

集団で生活している子供たちにとって、話を聴く人がいることは、気持ちをはき出したり、自分の考えをまとめていく上で大切なことです。小さな子供たちは、対話によって、理解力や表現力を高めることもできます。私たちは子供たちと接しているとき、できるだけ丁寧に話を聴くようにしています。

2004年度の外出としては、小中高生の男子と菅平で合宿をし、釣りやテニスを楽しんだことが大きな行事でした。他には、お正月に映画を観に行き、子供たちの誕生日やクリスマスの折には、プレゼントを探しがてら、一緒に食事をしました。

Ⅱ.養護施設K寮の卒業生へのアフターケア

2004年度はほとんどの子供たちが仕事をしながら、順調に暮らせたように思います。時折、電話やお茶を飲みながら対話をしました。

2004年度も、クリスマスにはこれまでに接してきたほぼ全員の子供たちにカードを書き、療養中の卒寮生には食料品などを送り励ましました。

Ⅲ.病院訪問

毎月第二日曜日の午後、町田にあるご高齢の方々のための病院とホームを訪問し、お見舞いの少ないお年寄りの方々と車椅子散歩や対話をしながら過ごしています。

夏ぐらいからリハビリ室に行き、ピアノを弾きながら、皆で歌うことも試みました。ピアノの響きを聴いたり、歌うと元気が出てくる方も多いことを知りました。

クリスマスには、養護施設の職員や子供たちと、手製のクリスマスカードと折り紙を持って375床を訪問し、一緒に歌を歌うなど楽しい時を過ごしました。子供たちにとっても、ご高齢の方々から色々な話を伺うことができ、よい人生勉強になっています。

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Ⅳ.販売活動

皆様からの温かいご支援のほかに、教会や周りの皆様にご協力を頂き、2004年度も、有機農法による伊予柑、乾燥こんにゃく、クリスマス用のアドベントカレンダー、バングラデシュSSVPによる麦わらを使った手製のカード等を販売させて頂きました。​

皆様からのご寄付とこの販売収益は、上記の各種活動に使わせて頂いたほか、ベトナムの困窮地区での活動支援にも送らせて頂きました。ベトナムでは子供たちの教育(奨学金)や最低限の生活に必要なもの(砂糖、油、ビスケット、ミルク等)のため、また様々な緊急時のために使われています。

なお、この販売活動は、仕事が忙しく定期的な活動のできないメンバーにも参加してもらい、そのメンバーを中心に国内外の支援の充実を図っていけたらよいと考えています。

4つの主な活動の他にも、2004年6月SSVP全国大会での講話を聴いたメンバーの1人は、家庭内暴力から女性や子供たちを守る取り組みをされている修道会のお手伝いに行き始めています。

昨今、中越地震を始めとして、スマトラ島沖地震、洪水と国内外で大きな天災が数多く起きています。

また、国内では、JR西日本の衝突事故にもみられるように、経済効率の優先や成果主義の導入等で、大きな事故やリストラ、自死など深刻な問題が山積みです。

このような時だからこそ、互いに分かちあい、譲りあい、支えあう生き方が大切のように思います。

私たちも微力ではありますが、今年もそのような生き方ができるよう、精一杯努力していきたいと思います。

​引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。

                                            2005年8月

                                                                                                     聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会(SSVP)

                                                                                                     第二田園調布協議会 一同

 

 

 

 

 

 

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